コンクールの意義について考え続けています。

出場者の皆さまへ, 室内楽コンクールOSAKA事務局, 聴衆審査員の皆さまへ

ピアニストのペライアが、リーズ国際コンクールが制作した動画で、コンクールの意義について語っています。

 人前で演奏する機会が欲しかったからコンクールを受けたと話をしています。さらに、音楽を深めるためにゆっくりと学ばなければならない、そのためにコンクールはきっかけをくれるとも言っています。

 そして、コンクールに臨むにあたり、競争に集中するのではなく、音楽に集中するべきだとも言っており、音楽の中で呼吸をし、リラックスし、音楽の核心に迫ることが重要だと言っています。

 なお、ペライラはリーズ国際コンクールを受けるまで、コンサートはたった4回しか受験していないとのことみたいです。

 一方、アシュケナージもコンクールについて語っています。

引用:https://www.classicfm.com/artists/vladimir-ashkenazy/practise-tips-advice/

 アシュケナージと言えば、ソ連の代表として国家の威信をかけてショパンコンクールに参加しておきながら第二位となった方で、コンクールに対しての想いは複雑だと推測します。

 そんなアシュケナージもコンクールに参加することが「意味がある」と言っています。本当に才能があって、コンクールで優勝すれば、キャリアをスタートさせることができると語っています。

 また、他の参加者よりもマシだった、という理由で優勝した人は、やがて消えていくとも言っています。厳しい限りです。

 いずれにしても、コンクールがコンテスタントにとってチャンスであると同時に、多くの学びがあることを認めています。そして、私たちは最高のコンクールに育てていきたいと願っています。

 そのためには、実行委員会としてコンテスタントにもっと寄り添った活動ができないかと現在協議を進めています。今回のコンクールでは、さらに驚きのプライズをご用意していければと考えております。乞うご期待ください。

2022.11.22 室内楽コンクールOSAKA事務局

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