【室内楽コンクールOSAKA】を開催するにあたって。

室内楽コンクールOSAKA事務局

 来年の4月に「室内楽コンクールOSAKA」 を開催することが決定しました。私たちクレモナとして初の試みです。しかも、クラシック音楽の殿堂と呼ばれる「ザ・シンフォニーホール」で、聴衆の皆さまに審査員になっていただくという、少し尖ったスタイルのコンクールを、自主企画で開催するという、ある意味無謀な挑戦のはじまりです。

 私たちクレモナは幸いなことに、今年の3月に定期公演をシンフォニーホールで開催することができました。これまで幾度も上がった舞台ですが、たった4人で立ってみると、めちゃくちゃ凄いホールだというのが実感できるんです。あの響きの中で演奏できる経験は、オーケストラなんかでは味わうことのできない瞬間でした。

 それだけ素晴らしいホールというのが、少人数で舞台に立つと、全身の皮膚を通して響きを実感できるという事です。

 シンフォニーホールで演奏すると、身体全体でホールの響きを感じることができます。言葉では上手には伝える事が難しいのですが、耳が敏感になるというか、身体全体の皮膚が耳の一部になったような感覚になり、全身で受け止めた響きが耳に伝わってきて感じ取る瞬間と言えば伝わるでしょうか?

 これまでの演奏活動では得られない経験でした。

 この瞬間を多くの若手の演奏家の皆さまと共有したい。物語の始まりはそんな思いからでした。

 「演奏するだけだったら、お金を積めばいくらでもできるよ」という意見もあります。でもそれだけでは不十分なんです。

 それは「立たせていただいている」という【感謝】の気持ちがないからです。今回、このコンクールを通して多くの方に感謝を申し上げたいし、同じような気持ちで熱量を放出できる演奏者さまと出会いたいと考えております。

 ぜひ、楽しみにしていてください。

室内楽コンクールOSAKA事務局(久保田)

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